ロングトーンと東京の表情
日曜。 妙にお腹が空いている。 駅地下で食べていこう、と思って入ったうどん屋さん。 隣に女子高生二人が座って話していたんですが (高校生かな?) うどんを食べつつ耳を傾けてみると、 その子が「ロングトーン」という単語を 発していました。 思わず耳に飛び込んできたこの単語、 「ロングトーン」。 これは知る人ぞ知る単語、 吹奏楽部だった人なら誰もが知っているであろうワードです。 long tone ということで、その名の通り 音を長く伸ばす、という楽器をやる人なら 誰でも通るであろう基礎練習のことです。 その女子高生2人組は、 ロングトーンの練習って大事だよねー、的な話を続けていた。 長いうどんをすすりながら。。 帰りに銀座に寄る。 歩行者天国は人が沢山いる。 場所柄中華系の人が沢山いる。 家族連れ、友達連れ。みんな楽しそう。 そういや、外国人ってみんな楽しそうだ。 笑顔な人が多い。 東京だと街ゆく人の表情は暗い。 日本人と外国人で明らかに表情が違う。 楽器やった人ならわかるかもしれない話ですが … ロングトーンやってる間って、 無表情になるんですよね。 むっつり。 まあ、笑顔で楽器吹いてる人ってあんまりいないと思うんですが笑、 とにかくそういう顔になります。むすっとした感じ。 日本人は常にロングトーンしてるような 顔をしてる。 表情がなくなっている。 見よ、あの銀座の外国人達を。 笑ってる。楽しそうじゃないか! (まあ旅行に来てるんだから楽しんでるのは当たり前かもしれないけど)。 今のこの日本に暮らしていて、 明るい表情をするっていうのは、 なかなか難しいことなんでしょうかね。 夢も希望もない生き方というのに 慣れきって、しかもその状態が延々と延々と続いてる。 日本人は耐えるのが結構好きみたいなところがあるから 我慢し続けちゃう。 でもやっぱり限界がいつかは来るんだと思う。 その臨界点を超えた時に ダムが決壊するように、一気に崩れてしまったら。。 日本人は今すぐロングトーンをやめるべきなのかもしれない。